トットさんの航空力学教室　

６.　旋　回　（ Turn ）

　　

　（１）旋回とは

　　　�@　旋回は飛行中に方向を変える運動

　　　�A　旋回性能としては高度と速度とを一定に保ち、機体の重心に作用する力がすべてつり合いがとれた
　　　　　定常つり合い旋回（ Steady Coordinate Turn；ステディ　コーディネート　ターン）が原則　　　

　　　�B旋回半径 r を保つには、遠心力 Ｆ につり合う求心力（＝揚力の水平成分＝Ｌsinθ）が必要

　　　�C一定の高度を保つには、重量 Ｗ につり合う揚力の垂直成分 （＝Lcosθ）が必要
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　
　　　�Dバンク角 θ で定常つり合い旋回中の力の関係を調べると、それぞれの力には次の関係式が成り立つ

　　　
　（２）旋回時の荷重倍数 （ Load Factor ）

　　

　　　
　　　　

　（２）旋回速度 （ Speed of Turn ）

　　　�@　旋回中の揚力はＬ＝ｎ・Ｗ　であるから、旋回速度も
　　　　　　１g（水平）飛行のときと違ってくる

　　　�A　水平飛行中の失速速度をＶｈ　、旋回飛行中の失速速度を　Ｖｓθ　とすると
　　　　　　旋回飛行中の失速速度Ｖｓθは、水平飛行時の失速速度Ｖｈより速くなる

　　　　　参考文献　　　（１）日本航空技術協会　航空力学　　　　（２）航空情報別冊　軽飛行機の操縦　入門編

　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　-　７．失速へ続く　-

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